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Thursday, December 12, 2019

肉体の門(日本、1964)21点

作品名: 肉体の門(日本)

制作年:1964年

評価項目、各項目の最高は5つ星

1.人間や社会に対する追及の深さ ☆☆☆
2.時間的、歴史的壮大さ ☆☆☆
3.地域を超える力、世界的壮大さ ☆☆
4.アイデアの独創性 ☆☆
5.新しい見方の提示 ☆☆☆
6.映像上の美しさ、すばらしさ、または独自性 ☆☆☆
7.キャスティングの妙味と役者の演技力 ☆☆☆
8.シナリオの整合性や見せる順番の適切さ ☆☆

【合計星数】 21

【寸評】

敗戦日本の性を完璧に描破した」というが、私には「性」はほとんど感じられない、むしろ圧倒的な強さで女性の「生命力」が描かれている。動と静をうまく織り込んだ力作である。動は戦後の雑踏だ。闇市から流れてくる「リンゴの歌」。空にひるがえる星条旗やPMたち。そして、男たちのあいだを走り回るパンパン・ガールたちだ。静は、孤独な愛の探究者としての女たちや黒人の宣教師だ。この作品が1964年というかなり昔に制作されたというので驚いた。映像的に、古さをまったく感じないのだ。一つだけ気になる点がある。4人のパンパン仲間のなかに闖入してくる旧日本軍人の姿が、私にはかなり違和感のあるものに感じられた。実在感がきわめて薄いのだ。

合計星数(2019412日に下記の評価を修正)

12以下 駄作
14~16  一般的な並みの作品
18以上 秀作、話題作
24以上 優良作品
29以上 最優秀作品




Tuesday, December 10, 2019

ムード・インディゴ うたかたの日々 (フランス、2013)14点

作品名:ムード・インディゴ うたかたの日々  (フランス)

制作年:2013年


評価項目、各項目の最高は5つ星

1.人間や社会に対する追及の深さ 
2.時間的、歴史的壮大さ 
3.地域を超える力、世界的壮大さ 
4.アイデアの独創性 ☆☆☆
5.新しい見方の提示 ☆☆
6.映像上の美しさ、すばらしさ、または独自性 ☆☆
7.キャスティングの妙味と役者の演技力 ☆☆
8.シナリオの整合性や見せる順番の適切さ ☆☆

【合計星数】 14

【寸評】
作家やミュージシャンなどとしてマルチに活躍したボリス・ヴィアンの傑作小説を、ミシェル・ゴンドリー監督が映画化したものである。原作の独創的な世界観を、遊び心あふれるセンスで映像化した。なかなかシャレた映画で、日本人にはなかなかできない技だ。あまり深く考えず、その映像や雰囲気だけに身をまかせたら、おもしろい映画だ。


合計星数(2019412日に下記の評価を修正)

12以下 駄作
14~16  一般的な並みの作品
18以上 秀作、話題作
24以上 優良作品
29以上 最優秀作品





不倫純愛(日本、2011)9点

作品名: 不倫純愛(日本)

制作年:2011年

評価項目、各項目の最高は5つ星

1.人間や社会に対する追及の深さ 
2.時間的、歴史的壮大さ 
3.地域を超える力、世界的壮大さ 
4.アイデアの独創性 
5.新しい見方の提示 
6.映像上の美しさ、すばらしさ、または独自性 
7.キャスティングの妙味と役者の演技力 
8.シナリオの整合性や見せる順番の適切さ ☆☆

【合計星数】 9

【寸評】
人気作家と妖艶なその恋人が、出版社の編集長に罠を仕掛ける。背徳と知りつつ、性愛に溺れていくという、きわめてありきたりの筋である。ただ、最後だけは、多少私の推測が外れ、おもしろかったともいえる。
合計星数(2019412日に下記の評価を修正)

12以下 駄作
14~16  一般的な並みの作品
18以上 秀作、話題作
24以上 優良作品
29以上 最優秀作品




Sunday, December 8, 2019

ブラジル、女医ヴェロニカの欲望(ブラジル、フランス、2012)12点

作品名: ブラジル、女医ヴェロニカの欲望(ブラジル、フランス)

制作年:2012年

評価項目、各項目の最高は5つ星

1.人間や社会に対する追及の深さ ☆☆☆
2.時間的、歴史的壮大さ 
3.地域を超える力、世界的壮大さ 
4.アイデアの独創性 
5.新しい見方の提示 
6.映像上の美しさ、すばらしさ、または独自性 ☆☆
7.キャスティングの妙味と役者の演技力 ☆☆
8.シナリオの整合性や見せる順番の適切さ 

【合計星数】 12

【寸評】
「私は医師のヴェロニカです」「私は患者、ヴェロニカ」この狭間で生きる女性研修医の話だ。ブラジルが舞台。美しい精神科医ヴェロニカの苦悩と欲望、そして自身を患者とした癒やしへの日々を綴る。多くの患者たちを抱えた激務と病に侵された父親の世話との中で自らの心に虚無を抱えていく。その虚無感のはけ口がセックスである。そのシーンは驚くほど非煽情的だ。物体としての肉体と肉体がぶつかりあっているようにしか見えない。一つには、ブラジルの実力派女優がさらけ出す肉体は円熟しすぎているからかもしれない。虚無感の表現として、そうしたシーンを利用したというのであれば、それなりに成功しているのかもしれない。

合計星数(2019412日に下記の評価を修正)

12以下 駄作
14~16  一般的な並みの作品
18以上 秀作、話題作
24以上 優良作品
29以上 最優秀作品




妻の秘蜜―夕暮れてなお―(日本、2016)10点

作品名: 妻の秘蜜―夕暮れてなお― (日本) 制作年:2016年 評価項目、各項目の最高は5つ星 1.人間や社会に対する追及の深さ  ☆ 2.時間的、歴史的壮大さ  ☆ 3.地域を超える力、世界的壮大さ  ☆ 4.アイデアの独創性  ☆☆ 5.新しい見...