制作年:2011年
評価項目、各項目の最高は5つ星
1.人間や社会に対する追及の深さ ☆☆☆
2.時間的、歴史的壮大さ ☆☆3.地域を超える力、世界的壮大さ ☆
4.アイデアの独創性 ☆
5.新しい見方の提示 ☆☆
6.映像上の美しさ、すばらしさ、または独自性 ☆
7.キャスティングの妙味と役者の演技力 ☆☆☆
8.シナリオの整合性や見せる順番の適切さ ☆☆
【合計星数】 15
【寸評】
19歳の北町貫多は、暗い過去を背負い、明日のない暮らしを送っていた。日雇い労働者として生きるが、なけなしの金はすぐに風俗と酒に消えてしまう。そんな貫多が、専門学生の日下部正二と知り合う。他人を避け一人ぼっちで暮らしてきた貫多にとって、日下部は初めての「友達」と呼べる存在になった。そして、古本屋でバイトする桜井康子に一目惚れした貫多は、彼女とも「友達」になる。これまでの人生で、もっとも輝いた瞬間であるが、それを自分の手で壊してしまう。不器用に屈折しながら生きる貫多の姿に、ネガティブな思考の典型を見る。自分でどんどん墓穴をほっていく。しかし、最後には、見は手に夢かもしれないが、作家として筆をとろうとする。若い俳優たちは、それぞれの個性をいかんなく発揮している。その面では、気持ちのよい作品だ。
合計星数(2019年4月12日に下記の評価を修正)
12以下 駄作
14~16 一般的な並みの作品18以上 秀作、話題作
24以上 優良作品
29以上 最優秀作品
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