作品名:渇き。(日本)
制作年:2014年
各項目、5つ☆が最高(2017年4月21日、評価内容を微修正)
1.人間や社会に対する追及の深さ ☆☆☆
2.時間的、歴史的壮大さ ☆☆
3.地域を超える力、世界的広大さ ☆☆
4.アイデアの独創性 ☆☆☆
5.新しい見方の提示 ☆☆☆
6.映像上(音楽を含む)の美しさ、すばらしさ、独自性 ☆☆
7.キャスティングの妙味と役者の演技力 ☆☆
8.シナリオの整合性や見せる順番の適切さ ☆☆
【合計星数】 19
【寸評】警察官の父親は、家族が破綻した原因が自分の性格や行動にあることには一切目もくれない。そんな家族に育った美人の娘は醜悪なこころの持ち主となり、周りの同級生を巻き込みながら、麻薬や暴力の奥底へと沈んでいく。この高校生を取り巻く数年前の世界と、血まみれの現在とが交互に不調和に入れ替わり画面に現れる。その不調和さゆえに、観るものに吐き気を催させるような嫌悪感を感じさせ、人間や社会(特に警官たちの)の醜悪さへと切り込んでいく。一貫して娘を捜そうとする父親の姿を描くのだが、後半になると、娘を捜しているとは思えない。警察官である自分は一体何者だという叫びだ。私としてはおもしろい作品だと思ったが、後半は嘔吐を催すような場面も多く、評価のむずかしい作品だとも感じた。
合計星数(2017年4月20日に下記の評価を修正)
8 最低
12以下 駄作
14~16 一般的な並みの作品
18以上 秀作、話題作
23以上 優良作品
29以上 最優秀作品
No comments:
Post a Comment