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Saturday, November 9, 2019

白鯨 MOBY DICK(ドイツ,オーストリア、2010)18点

作品名:白鯨 MOBY DICK(ドイツ,オーストリア)

制作年:2010

 

各項目、5つ☆が最高(2017421日、評価内容を微修正)

1.人間や社会に対する追及の深さ ☆☆☆

2.時間的、歴史的壮大さ ☆☆

3.地域を超える力、世界的広大さ ☆☆

4.アイデアの独創性 ☆☆

5.新しい見方の提示 ☆☆

6.映像上(音楽を含む)の美しさ、すばらしさ、独自性 ☆☆☆

7.キャスティングの妙味と役者の演技力 ☆☆

8.シナリオの整合性や見せる順番の適切さ ☆☆

 

【合計星数】 18点

【寸評】

メルヴィルの『白鯨』を20億円かけ映画化。私が高校生の時に、読みかけ読み切れなかった不朽の名作である。捕鯨船ピークォド号の船長エイハブが、自分の片脚をもぎとったモビー・ディックを執拗に追い続けるという話だ。その人知を超えた復讐心は神をも恐れぬもので、他の船員たちは恐怖心を抱く。船長はその恐怖心を取り除き、邪教の教祖のように悪魔の白鯨捕獲へと船員たちを駆り立てる。その迫力は画面から十分感じられた。しかし、一つのことに憑りつかれた男の末路は死しかない。3時間の大作だが、映画としてはほとんど展開がなく、観終って「船長のものすごい迫力」以外に何も残らない。やはり、小説として、船員たちとの確執をじっくり読み通すのがベストかもしれない。

 

合計星数(2017420日に下記の評価を修正)

8    最低

12以下 駄作

14~16  一般的な並みの作品

18以上 秀作、話題作

23以上 優良作品

29以上 最優秀作品

イメージ 1

  

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