作品名:ベルリン陥落1945(ドイツ)
制作年:2008年
各項目、5つ☆が最高(2017年4月21日、評価内容を微修正)
1.人間や社会に対する追及の深さ ☆☆☆☆☆
2.時間的、歴史的壮大さ ☆☆☆☆
3.地域を超える力、世界的広大さ ☆☆☆☆
4.アイデアの独創性 ☆☆☆
5.新しい見方の提示 ☆☆☆☆
6.映像上(音楽を含む)の美しさ、すばらしさ、独自性 ☆☆☆
7.キャスティングの妙味と役者の演技力 ☆☆☆☆
8.シナリオの整合性や見せる順番の適切さ ☆☆☆
【合計星数】 30点
【寸評】
これほど戦争を深くみつめた映画を私はしらない。ベルリンがソ連軍によって陥落する。ロシア兵によって占領されたベルリンの町は、女にとって地獄と化す。町の若いドイツ娘はすべて売春婦となる。そして、生きるために、ソ連軍の将校たちの愛人になろうとする。こんな形で戦争を生き抜く女たちの戦いは、男たちの闘いよりも過酷で無残なものかわからない。深く沈潜したどす黒い思いが、映画を観たあとも私のこころに残る。そして、この原作が長いあいだドイツ人のこころのなかでも閉じられたままであった事実は重い。
合計星数(2017年4月20日に下記の評価を修正)
8 最低
12以下 駄作
14~16 一般的な並みの作品
18以上 秀作、話題作
23以上 優良作品
29以上 最優秀作品
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