作品名:八日目の蝉
制作年:2011年
各項目、5つ☆が最高(2017年4月21日、評価内容を微修正)
1.人間や社会に対する追及の深さ ☆☆☆☆☆
2.時間的、歴史的壮大さ ☆☆☆
3.地域を超える力、世界的広大さ ☆☆☆
4.アイデアの独創性 ☆☆☆☆
5.新しい見方の提示 ☆☆☆
6.映像上(音楽を含む)の美しさ、すばらしさ、独自性 ☆☆☆☆
7.キャスティングの妙味と役者の演技力 ☆☆☆
8.シナリオの整合性や見せる順番の適切さ ☆☆☆☆
【合計星数】 29
【寸評】
莫大なお金をかけたわけでもないが、壮大なドラマを演出している。この映画には歴史的壮大さも地域を超える壮大さもないが、壮大だ。それは、人間の心の奥底に限りなく迫ろうとする壮大さだ。この難しい課題を成し遂げるために、脇役やエキストラを含め俳優陣の演技はすばらしい。そのなかで、劇団ひとりの演技はひどすぎる。薄っぺらな何も考えない男の役だが、結構重要な役である。演技になっていないことをわかって、その薄っぺらさを表現するために彼を監督が起用したとしたら、この監督はさぞかし見通しのきく人物にちがいない。それにしても、小豆島の風物や習慣も映像豊かに挿入し、その美しさと女性の母性本能の純粋さが重なり合う。大いなる賛辞を捧げたい。
合計星数(2017年4月20日に下記の評価を修正)
8 最低
12以下 駄作
14~16 一般的な並みの作品
18以上 秀作、話題作
23以上 優良作品
29以上 最優秀作品
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